舞台での緊張と身体
2013.09.06.17:34
先日の発表会、大人が多かったこともあり、緊張対策を入念に行いました。
自分自身が長いこと、過剰というより異常な緊張に悩まされた
こともあり、緊張とは何かということを随分、研究しました。
そして、わかったことは、緊張は身体反応であるということ。
そして、身体感覚をあげていくと
緊張した精神とは別に、緊張していないときの身体の動きを選択
することができるということです。
身体感覚をあげていくと、緊張しているときと、していないときと
身体の動きが、どう違うのかということがわかってきます。
そして、身体の部分をしっかりと認識できて、コントロールできるようになると
緊張しているときに、緊張していないときの動作を選択できるように
なっていきます。
緊張が「目に見えないもの」と思うと、対策をたてようがありませんが
実際に「目に見えるもの」として考えると、対策をたてて
よりよい方向に自分を導くことができると思います。
では、緊張しているときの身体の状態とは、どんなものか。
ひどく緊張すると、股関節が締まります。同時に、横隔膜が緊張して
胸骨が動かなくなります。
結果、肩甲骨は全く動かなくなり、そうなると
全身の動きのコンビネーションが全く異常なものになるので
自分の手がなにを弾いているのかが、わからなくなります。
(脳がパニックになったような感じです)
さらに、呼吸もできなくなり、胸が圧迫されることで
不安感も増幅します。
これが、いわゆる頭が「真っ白」になる状態だと思います。
これを回避するための方法として、私は
みんなの普段の演奏フォームを「筋肉を縮めないで弾く」スタイルに
もっていき、本番直前には、さらに丁寧に一音ずつ、
それでもまだ入っていると思われる筋肉の無駄な力を抜く
というレッスンをしました。
「ゆるんで弾く状態(リラックスして弾く状態)」をしっかりと
脳に記憶させるのです。
キーを押したまま、筋肉が緊張をやめるのを待ち
ゆるんだら次の音を弾く、、というやり方です。
ものすごいスローモーションです。笑。
本番時に緊張しているけれど、していない状態の動作を意識的に選択する、、
というのは、舞台になれていない人達には、少し難しいので
脳が本番演奏時に「ゆるむこと」を選択してくれるよう、
「ゆるんだ動作」をあらかじめ生徒の脳にしっかりと記憶させたのでした。
この方法をとった結果、「頭が真っ白になる!」と深刻していた小学生は
落ち着いて、演奏することができるようになりました。本番も完璧な出来でした。
今回の発表会では、お客様の多くに
「みんな、ミスをしても動じることなく冷静に次の音を弾いていたのに
驚いた」と言って頂きました。
そう。
筋肉が緩んでいるとミスをしても、自分が今、どうなっているのかを
把握できるので、冷静に次から弾き進めることができます。
本番で力を発揮するためには、日頃から
「筋肉を縮めず長く使って弾くようにする。緩んだ動作を脳に記憶させるように
練習する」ことが重要であると確信した今回の発表会でした。
(学生の頃やっていた、イライラしながら、がむしゃらに弾く、、というのは
一番いけないパターンということも。笑)
本番に何かをする、、のではなく、『日頃から』がポイントですね。
これは、もしかして、他のジャンルでも同じことが言えるかもしれません。
自分自身が長いこと、過剰というより異常な緊張に悩まされた
こともあり、緊張とは何かということを随分、研究しました。
そして、わかったことは、緊張は身体反応であるということ。
そして、身体感覚をあげていくと
緊張した精神とは別に、緊張していないときの身体の動きを選択
することができるということです。
身体感覚をあげていくと、緊張しているときと、していないときと
身体の動きが、どう違うのかということがわかってきます。
そして、身体の部分をしっかりと認識できて、コントロールできるようになると
緊張しているときに、緊張していないときの動作を選択できるように
なっていきます。
緊張が「目に見えないもの」と思うと、対策をたてようがありませんが
実際に「目に見えるもの」として考えると、対策をたてて
よりよい方向に自分を導くことができると思います。
では、緊張しているときの身体の状態とは、どんなものか。
ひどく緊張すると、股関節が締まります。同時に、横隔膜が緊張して
胸骨が動かなくなります。
結果、肩甲骨は全く動かなくなり、そうなると
全身の動きのコンビネーションが全く異常なものになるので
自分の手がなにを弾いているのかが、わからなくなります。
(脳がパニックになったような感じです)
さらに、呼吸もできなくなり、胸が圧迫されることで
不安感も増幅します。
これが、いわゆる頭が「真っ白」になる状態だと思います。
これを回避するための方法として、私は
みんなの普段の演奏フォームを「筋肉を縮めないで弾く」スタイルに
もっていき、本番直前には、さらに丁寧に一音ずつ、
それでもまだ入っていると思われる筋肉の無駄な力を抜く
というレッスンをしました。
「ゆるんで弾く状態(リラックスして弾く状態)」をしっかりと
脳に記憶させるのです。
キーを押したまま、筋肉が緊張をやめるのを待ち
ゆるんだら次の音を弾く、、というやり方です。
ものすごいスローモーションです。笑。
本番時に緊張しているけれど、していない状態の動作を意識的に選択する、、
というのは、舞台になれていない人達には、少し難しいので
脳が本番演奏時に「ゆるむこと」を選択してくれるよう、
「ゆるんだ動作」をあらかじめ生徒の脳にしっかりと記憶させたのでした。
この方法をとった結果、「頭が真っ白になる!」と深刻していた小学生は
落ち着いて、演奏することができるようになりました。本番も完璧な出来でした。
今回の発表会では、お客様の多くに
「みんな、ミスをしても動じることなく冷静に次の音を弾いていたのに
驚いた」と言って頂きました。
そう。
筋肉が緩んでいるとミスをしても、自分が今、どうなっているのかを
把握できるので、冷静に次から弾き進めることができます。
本番で力を発揮するためには、日頃から
「筋肉を縮めず長く使って弾くようにする。緩んだ動作を脳に記憶させるように
練習する」ことが重要であると確信した今回の発表会でした。
(学生の頃やっていた、イライラしながら、がむしゃらに弾く、、というのは
一番いけないパターンということも。笑)
本番に何かをする、、のではなく、『日頃から』がポイントですね。
これは、もしかして、他のジャンルでも同じことが言えるかもしれません。
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