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眠れぬ夜には

2006.11.30.23:37

「whispers of fairies」を買って下さった方からよく言われるのは、
「寝る前に聴いています」とか「寝る時にかけているのですが、途中で眠ってしまうので
最後まで聴けていません」というお言葉。

そう、静かなゆったりした曲を集めているので、眠る前には最適のアルバムとなっています。
なんと言っても、本人も聴きながら眠ることがあります。
弾きながらはさすがにありませんが。笑。

このアルバムの中で、眠りに誘う力が一番強力なのは三曲目の「ぬくもり」です。
これは胎児が羊水の中で眠っているのをイメージして書いた曲なので
眠りを誘うのは無理ないのですが。

どのぐらい強力かと言えば、レコーディングの時、立ち会った人全員が
演奏中に眠ってしまったほど。
何テイクか演奏する中で、とてもいい波で弾けた回がありました。
本人としては弾いていても心地よく、楽しく、満足。
最後の音をポ~ン♪と弾いて、「はい、オッケーです」というエンジニアの方の
合図を待っていたのですが、待っても待っても声がしません。「あれれ?」
そうです。エンジニアの方は気持ちよく眠っていました。
もちろんちゃんと聴いていてくださったのですが、最後の10小節ぐらいで
眠りの世界に連れていかれてしまったらしいです。

すると、調律師の方が「僕も途中眠りました。」
さらに、夫が「俺も眠った」

…え~?そんな事って!!!
私の演奏、退屈だったの???

しかし、みんながみんな眠ったのは私が一番気持ちよい波で弾けた回だけなのです。
つまり、気持ちよい波が、揺れが、みんなを眠りに誘ってしまったみたいなのです。

…というわけで、その全員眠ったテイクが採用になりました。

レコーディングの後、音色の調整など、私も録音をかなり細かく聴いて
チェックするという作業があったのですが、これがまた昼食の後とか夜に作業すると
「ぬくもり」で眠りの世界に連れて行かれてしまい、気付くと「風」まで
進んでしまっていることが多々ありました。
でも、そこで「ぬくもり」を聴いて爆睡した後はなぜか、気分爽快。
その後は頭もすっきりして作業が調子よくはかどりました。
本当に深く深く疲れもとれるほど、よく眠らせてくれる「ぬくもり」なのでした。

みなさんも眠れぬ夜には、是非「ぬくもり」を聴いてみてください。
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春の日に

2006.11.29.23:37

「whispers of fairies」の、4曲目に「春の日に」という曲が入っています。
この曲は私にとって特別な作品です。
この作品は、このアルバムのために書いたものではなく、
ずっと前に私が誰に聴かせるつもりもなくこっそり書いた曲。

イラストレーターのとみひらゆうじさん(最近は葉月雄人のお名前をつかっていらっしゃるみたいですが)と知り合うきっかけがあり、頂いた個展の案内ハガキの絵をみていたら聴こえてきたんです。
この曲が。
その絵はとみひらさんの御好意でホームページ上で無料プレゼントしているCDの盤面に
使用させて頂いています。かわいいと評判です。

この曲、作ってから随分長い間、人に聴かせることなくしまってありました。
この曲だけでなく、私は自分の作品を人に聴かれるのが恥ずかしくてきらいでした。
ごくごく親しい友人が家に遊びに来た時に、聴いてもらうことはありましたが
ほとんど内緒で作っていた感じ。

この曲が初めて多くの人の耳に触れたのは、私の結婚披露宴でした。
披露宴の三日前、席次表を作っていた夫が「プリンターの調子が悪くて、紙にローラーの跡が
ついちゃったよ」と言って部屋からでてきました。
体力も時間もぎりぎりの私達。紙を買い直して作り直す元気なし。
ふと見るとテーブルの上に桜のはなびらのシールがありました。

よごれた所にこれを貼るのはどうだろう!
席次表のデザイン自体が桜の絵だったので、貼ってみるとかわいらしく
よごれも上手くかくれました。
それから二人で無言でシールをペタペタ。
すると私の中に何か音楽がなりはじめたのです。
…これって、「春の日に」だ。
春の日にって、そういえば桜がまい散るのをイメージしながら書いたっけ。
そう思ったら、なんだか急に「披露宴でかけちゃおうかな。この曲。花束贈呈とかなら
使えちゃうかも」という考えがわいてきました。

あんなに人に聴かれるのがいやだった私が何故か、「結婚式だもん。花嫁が書いた曲なら
誰も文句は言うまい!」などと妙に強気。
直前の曲目変更を式場も快諾してくれたので、晴れの日にこの曲はめでたく
みなさんにお披露目されたのでした。

披露宴がおわったら、花束贈呈の曲の録音が欲しいと言ってくださる方が何人も
あらわれました。本人としては思いもよらない展開にビックリ。
それならば他の作品もあわせて簡易にCDを作ろうといって作ったのがプレゼント用CD
「春の日に」です。
プレゼントをさせて頂いたら思いのほか好評だったので、その後は名刺がわりにみなさんに
お渡ししていました。
そうしたら、「ちゃんとしたCDを作って販売してみたら?」と言って下さる方があらわれ、
さらにCDを作ったら販売協力して下さると言ってくださる方もあらわれ
そんな流れで今回のCD制作に至りました。

あの時、席次表にプリンターのローラーの跡がつかなかったら、「whispers of fairies」
は誕生していなかったかもしれません。
人生って不思議です。

whispers of fairies

2006.11.29.01:15

私のCD「whispers of fairies」のアルバムタイトルは、
閃きとしてある日、ポーンとやってきました。

アルバムを作ろうと思ったのはいいけれど、タイトルが浮かばない。
むむむ、困った。
そう、困った時は、誰にと言う事なく、私はいつも質問を投げかけてみます。
「私のアルバムタイトルって何?」と言って目を閉じたら、
「妖精のささやき」という言葉がポンとやってきました。

妖精、妖精…。天使じゃなくて、妖精ね。
そう言えば、天使と妖精ってどう違うのかしら。
天使は宇宙のエネルギーに関わる感じだけれど、妖精は自然や大地のエネルギーに関わる感じだわ。そんなことをぼんやり思って自分の書いた曲のタイトルを見てみると、花とか風とか森とか、そんなのばっかり。

そっか。どこからともなく聞こえてきたこの曲達は、妖精達のささやきだったのかしら。
「そうか、ぴったりだわ。これに決定!」そう思ったらとても楽しくなりました。

日本語にしようかとも思いましたが、語感と見た目で英語に決定!

タイトルを考えていた時点では、もう収録曲は書き終えたつもりでいたのに、
なぜか、タイトル決定後に、しつこくしつこく聞こえてくるメロディーが。
ん~、仕方ない、もう一曲書くか。
「なんの曲なの?これは。」書きながらまた、一人で誰にということもなく問いかけてみると、
ポンとやってきたのが、また「妖精のささやき」。
あ~、タイトル曲だから、書かないといけなかったのか。そうか、そうか。
一人で勝手に納得。それがアルバム1曲目に収録されている、a fairy's whisperです。

英語表記について、ネイティブの方に確認したら、a fairy's whisperがきれいと言われたので
そうしたけれど、
もともと私の中では、この曲はwhisper of a fairyでした。

アルバムタイトルは、妖精のささやきを集めた曲集ということで複数形。
曲タイトルは一人の妖精のささやきだから単数形。

全体が妖精達のささやきを集めたアルバムで、
そのアルバムは一人の妖精のささやきから、はじまるというわけで
意図的に複数と単数を用いています。

自分で考えているにしては、なんだかどんどんつじつまがあって不思議な感じでしたが
こうやって、このアルバムの制作がスタートしたのでした。

ブログデビュー

2006.11.28.08:34

うまれて初めて、ブログなるものに挑戦します。

これから日々のことなど、少しずつ書いていこうと思っています。

ファーストアルバム「whispers of fairies」の制作の裏話なども
少しずつ書いていこうかな。

ファーストアルバムは、ジャケットデザインに羽の絵がついているだけあって、
飛ぶように、私の手元から旅立っていっています。
みなさん、ありがとうございます。

12月はクリスマスシーズン。私のCDは「プレゼントにいいですね」と言って
頂くことが多いので、クリスマスラッピングサービスを計画中です。
友達に頼んで、かわいいラッピングを考えてもらいました。
準備ができ次第、ホームページでお知らせの予定です。
篠原みな子のCD

Whispers of Fairies

2500円 好評発売中!

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プロフィール

篠原みな子

Author:篠原みな子
作曲・編曲家/ピアニスト
2006/11/11にファーストアルバム「Whispers of Fairies」をリリース

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