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心の休息

2007.02.25.23:15

「暇だと、ろくなことを考えないから…」なんてセリフ、よくありますよね。

しかし、この「ろくなこと」は、結構あなどれない。

この「ろくなこと」は、自分の中ネガティブな思いのこと。
これを無視していると、結構しらないうちにたまっていって
イライラをまきおこすことになりかねないことがあると思っています。

以前、中森じゅあんさんの講演会にいったとき
「怒りを感じないで我慢していると、その怒りが、ちゃんと感じてほしくて
あなたが怒らなければいけなくなるような現実をひきよせます」と言われたことがあります。

これは、怒りを感じたら、その場で表現しろということではなく
ただ、「ああ、私は怒りを感じているな」と自分の感情をちゃんと感じることが
大切という話。

信じるひともいるし、信じない人もいると思うけれど
私は、結構心あたりがあって「ああ~。そういえば!」って思ってしまいました。

無視した感情が、「感じてちょうだい!」と何かをひきよせてしまうのなら
そのいわゆる「ろくなこと考えない」の「ろくなこと」だって、
そういう力を思っているってことだよねえと
思ってからは、結構真剣に自分の感情に注意を払うようになりました。

その昔、私が自分の感情にほとんど耳を傾けないで
とにかく何でも力ずくで頑張ってやっていたころ
ある日、体調がすぐれず気分もすぐれず…という症状にみまわれたことがあります。

病名がつくほどでは無かったけれど、いわゆる鬱の状態になろうとしていたようです。
具合がわるいと漢方のお医者さんのところにいったら
「君は自分の感情を無視し続けたから、感情に復讐されているんだよ」といわれました。

その頃の私と言ったら、とにかくやると決めたことは
頭が痛かろうと、気持ちが疲れていようと、調子が悪かろうと
自分の身体にむち打って頑張っていました。
こうみえて、私の意志はものすごくかたいので
その意志のかたさで自分の心を破壊しようとしていたのでした。

それを言われたころは、よく意味がわからなかったけれど
とりあえず、言われるままにスケジュールをゆるめて
疲れる事はしないようにしていたら少しずつ元気になりましたが
今考えると、随分なことをしていたなあと思います。

最近は、昔に比べてずっと自分の感情に耳を傾けるようになりましたが
ちょっと、忙しくなるとつい忘れるんですね。これが。

最近、コンサートの準備でずっと忙しくしていて、感情に耳を傾ける事も
心を休めることもしなかったら
原因不明のイライラが私の心の中に蔓延しはじめました。

なんでだろうと思ったら
心が「疲れたよ~、疲れたよ~」と悲鳴をあげているのが聴こえました。

そうか~。
心は忙しいさなか、ずっと無視されて、しかも休ませてももらえず
辛かったようです。笑。

そこでこの前の火曜日は「心を休める日」と決めて
メールや電話を一切やめて、用事もしないで
ピカピカに掃除したお部屋で、心と向きあうことにしました。

音を一切なくして、香りもできるだけなくして
目をとじて自分の心に集注。
するといろいろ聞こえてきました。心の中のこと。
そう。いわゆる「ろくなこと考えない」、の「ろくなこと」が。

心の中からネガティブな思いや疲労が溢れかえってくるのを
目を閉じてゆっくり呼吸しながらひたすらひたすら感じ続けました。
感じると思いも疲労もなくなっていくものなんですよね。

目をつぶって一時間ぐらいして、眠くなったら横になる。
そして目がさめたらもう一度目をとじて
心とむきあう。

これを4時間から5時間ぐらいやっていたら
目をひらいたときに、自分の身体が空気に溶けてしまったような
意識だけになってしまったような感覚になりました。

ネガティブな思いが消えて、緊張がほぐれて
ゆるゆると身体がゆるんだのでしょうね。

そうしたら、心の中からものすごい元気がわいてくるのが
感じられました。
やる気っていう感じの力強い感情でした。

そうか、やる気って「だすもの」ではなく「わいてくる」ものなのね。
と、思いました。

少しずつ、自分の心と身体と仲良くなってきたことを嬉しく思う
今日このごろなのでした。

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彩ね。ちゃん

2007.02.24.20:38

いつもブログにコメントをくれる、彩ね。ちゃんから、先日嬉しいプレゼントが
届きました。

それは、私の曲を聴いて描いてくれた絵でした。

彩ね。ちゃんはイラストレーターをしています。
彩ね。ちゃんとは、以前ブログで御紹介したロータスロータスという
面白いカフェギャラリーで知り合いました。

見ていてなんとも気持ちのいい色合いの、ほっとする絵(だと私は勝手に思っています)
です。
私は彩ね。ちゃんの色彩感覚がとても好きです。

あまりに嬉しかったのと、彩ね。ちゃんの絵をみなさんにも見ていただきたいのとで
紹介させていただきました。

彩ね。ちゃんはブログでも作品を公開しているので
御興味のある方は、ぜひぜひ御覧下さいませ。

http://blog.so-net.ne.jp/otomegokoro/


ayane001_s.jpg

感じ方

2007.02.21.00:12

人って、感じ方の癖を持っていると思います。
何か出来事に遭遇した時、どういう感じ方の癖を持っているかで
人生は随分かわってくるんじゃないだろうかと思っています。

先日、ある有名な方の奥様であるMさんにお目にかかりました。
CDの販売をして頂いているぷれしーどという会社の社長さんの御紹介で。

Mさんの御主人は、ある分野ではとっても有名なのだそうですが(と、いろんな人に
言われました)実は私は存じ上げませんでした。笑。

奥様にお目にかかる前に、御主人のホームページを見ておこうとおもって
読ませていただいたのですが、
実に波乱万丈な人生をおくってこられた方だということがわかりました。
しかも、その荒波をずっと奥様は一緒に乗り越えていらしているということもわかりました。
(一緒に起業したとのことでした)

「はあ~、そんなすごい人に私、会っちゃうんだわ」と
どきどきして待ち合わせ場所に出かけました。

しばらく待っていると「篠原さんですか?」と声をかけてくる
優しそうな女性が。
その方こそ、待ち合わせしていたMさんだったのでした。

御主人と起業して成功させたぐらいの人だから
きっとバリバリのキャリアウーマンって感じかしらと
思っていたら、びっくり。

優しくかわいらしい普通の奥様でした。
「仕事をしています!」という強いエネルギー無し。
いわゆる成功者の勝ち組エネルギーも無し。
おまけに、私に向かって「CDをだしているようなすごい方に御会いできるなんて」
という、腰の低さ。(そう言われて、私としてはものすごく恥ずかしかった。笑)

そして、なんとも言えないゆったりとした、心地よい時間の流れをまとった方なのでした。
一緒にいてほっとする、居心地のよい方で
私はすぐにそのMさんが大好きになりました。

「御主人のホームページ読ませていただきましたよ。
大変だったんですね」と私が言うと
「いえいえ、あれ、まるで波乱万丈みたいにかいてあるでしょう。
全然そんなことないんです。私、全く苦労しないでここまできて
こんなことでいいのかと思って」
というお返事。
謙遜とかそんな感じは微塵もなく、本気でそう思っていらっしゃるようでした。

「だって、あれ、普通の人なら、少なくとも私だったら
苦労話として涙ながらに語っちゃうような内容ですよ?」
と言っても
「そうですか???」
と本気で認識なし。

感動しました。
成功者の陰にこの妻ありかと思いました。
苦労を苦労と思う事なく、一緒に生きてくれるパートナーをもった御主人は
本当に幸せだと思います。
彼女が苦労を苦労と思わなかったのは、その御主人と一緒だったからだとも
言えますが、いやいや、それにしても器が大きい!

そこで、ちょっと思ったんですね。
私って、結構「大変」って思う癖があるよなあって。
Mさんのお話を伺って、人はそれぞれ、起きた出来事に対して自由に
意味付けをしているということに改めて気付いたのでした。
その意味付けの癖というか、傾向みたいなものが、それぞれの人にあるのだなぁと。

同じ出来事でも、自分の意味付けによって全然違った出来事として
認識することができるわけですよね。
苦労と思うも、幸せと思うも自分次第。

今まで、大変って思ってきたことって、本当に大変だったこと?
辛かったって思ってきたことって、本当に辛かったこと?
それを、違った受け止め方をすることもできたんじゃないだろうか?
そんな思いが私の中をよぎっていきました。

そう思ったら、自分の「大変で辛かったと思い込んでいる記憶の過去」が
ちょっと違って見えてきました。
そうしたら、自分の中が少し軽くなった気がしました。
たいした事は起きていなかったのに、「辛い辛い」って騒いでいただけかもなって。

そう気付いて嬉しい反面、私って(Mさんに比べて)根性なしだな
ネガティブだなと危うく自分を非難しそうになったのですが、
でも、その後、さらに私は気付いたのでした。

その「大変だった」時は、私は「大変って思う」経験をする必要があったって。
「辛かった」時は、「辛かったって思う」経験をする必要があったって。
だって、必要なものはみんな与えられているはず。
起きた出来事に耐えきれず、辛いと思って「泣いた」弱い私は
涙を流す必要があったから、強さを与えられなかったに違いないんです。

辛いと思うことによって、大変と思う事によって、泣くことによって
何かを学び、何かを得る必要があったから、
私にはMさんのような器の大きさや強さが与えられなかったのだと思います。

しかし、今、そういう器の大きな素晴らしい人に出会って
そのネガティブな記憶の過去を、ちょっと違った角度で見られる様になったということは
これは、私にとっての新しい成長の機会であるに違いありません。

このプロセス自体が私の人生にとって必要なものなんですよね。きっと。
素晴らしい出会いに感謝。

国立でもコンサート

2007.02.20.01:05

4月7日(土)14:00~国立でもコンサートが決定しました。

中央線国立駅のそばにあるサロン・ド・ノアンというプレイエルピアノのギャラリーで、
コンサートを行うこととなりました。
国立はおしゃれなお店がたくさんある素敵な街。
お花見ついでにいらっしゃるもよし、
コンサートにいらしたついでに国立の街を散策なんていうのもよし。

桜をイメージして書いた「春の日に」他、アルバム「whispers of fairies」の中の曲を演奏したいと思っていますが、新曲も登場するかもしれません?!
最近、楽しみで描いている「自分の曲のイメージのパステル画」なども
披露してみようかと思っています。

プレイエルピアノというのは、ショパンが愛用したことで知られるフランスの名器で
透明な独特の響きがするピアノです。
プレイエルピアノでのコンサートははじめてなので、とても楽しみです!
デザインも美しいピアノなので一見の価値ありです。
私が弾くグランドピアノは革ばりで、素敵な絵がかいてあったりします。
燭台つきのピアノもおいてありますよ。
当日はプレイエルピアノについてのお話もあります。

トークをまじえたコンサートを1時間したあと、30分程交流会をしようと思っております。
(簡単な飲み物のサービスもあります)
少人数での会ならではの交流が楽しめたらと思っています。

美しいプレイエルピアノと絵画にかざられた優雅な空間で
皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています。

定員20名なので、ご希望の方はお早めにお申し込みくださいね!


場所:サロン・ド・ノアン(中央線国立駅南口より徒歩5分)
http://www.kunitachi-gakki.co.jp/nohant/access.html
定員:20名
チケット:2000円

チケットのお申し込み:サロン・ド・ノアン
TEL: 042-580-3210

※コンサート用施設ではないので、通りの音など多少の雑音が聴こえます。
※未就学時の御入場はお断りしています。

サロン・ド・ノアンというのは、国立楽器のお店のひとつなのですが
今回のコンサート、国立楽器の社長さんに
随分応援して頂いています。

感謝感謝です。

市川でコンサートをします。

2007.02.15.22:14

千葉県の市川市で6月24日(日)コンサートをすることが決定しました。

場所は相田みつをギャラリーをしているグランパというお店です。
こちらはギャラリー+美味しい美味しいパンの販売をしています。
http://www.grandpa.co.jp/corporate/
そうです、先日ブログで書いた「訪れたら私の曲が流れていた」というお店です。
http://minnanoko.blog78.fc2.com/blog-entry-35.html
ここは、音楽施設ではないのですがグランドピアノがおいてあって
いろいろなアーティストの方々がコンサートをよく行っているそうです。
客席数はピアノが見える位置にみんながちゃんとすわれるのは40人ぐらいかなという
小ぶりなスペース。

音楽施設ではないし、小ぶりなのに、結構コンサートをここでやりたいという人が
多いそうです。
その理由は訪れてわかりました。

なんといっても、お店に一歩入ると空気が穏やかで本当に気持ちがいい。
たぶん相田みつをさんの書いた「よい言葉」がたくさんあるので
そのエネルギーのせいもあると思うけれど、
お店の店員さんがとにかくみんなとても親切で良い方ばかり。
そういうお店の方々のエネルギーも大きいなあと思います。

せかせかした感じとか、がつがつした感じとか、そういう
居心地を悪くするようなエネルギーが全くないのです。

お店の中のお掃除もとても行き届いていて、ず~っといたくなる
心地よい空間です。

月曜日に社長さんに御会いしてきましたが、この方がまた
素敵な方なんです。
人から何かをとろうとする感じが全くなくて
与えよう与えようとする方なんです。

コンサートをさせてくださる条件も本当に良心的。
そんなことまで協力してくださるの?と思う事まで当たり前のように
申し出てくださる。
頭が下がります。

そうか。この社長さんの心意気がこのグランパの心地よさを作っているのだなと
納得しました。

社長さんとしては、ここはコンサート会場ではないし、通りに面しているので
車の音なども聴こえてしまうけれどいいのですか?とおっしゃったんですが
「ここでやりたいんです!」と言ってお願いしてきました。

ここでのコンサートは、おいしいパンとお茶つきだそうです。

ラ・フォルテでの正式なコンサート形式とはまたひと味違った
相田みつをさんの作品を見て、音楽を聴いて、おいしいパンをたべる
楽しい時間を御一緒して下さる方がたくさんいるといいな~と思っています。

詳細については、また改めてホームページで御案内します。
お楽しみに!

プロフィール写真

2007.02.15.00:15

今日は、青山のスタジオにプロフィール写真撮影にいきました。

スタジオで写真を撮るなんて、結婚式以来。

CDを持参して、イメージを話して、ヘアメイクしてもらって撮影。
完成した写真を受け取って、スタジオをでるまでに4時間ぐらいかかりました。

プロの人にメイクしてもらうと、本当にいつもと違う顔になる。
たのしい。

衣装をきて、撮影開始。
写真を撮るのって、なんだか恥ずかしい。
写真をとるための顔を作っている自分が恥ずかしい。

しかし、そんなことは言っていられないので
カメラマンの方の指示に従ってポーズ。

でも、やっぱり恥ずかしいので、正面を向いてばっちりみたいなのは
できるだけ避けて、どこということもなく関係ない方を向いている
写真をいっぱいとってもらいました。笑。

ずっと、しゃべらずに黙って写真をとってもらっていたのですが
途中で、私を照らしているライトが傾きはじめて
「わははは!」と笑ったら
カメラマンの方に「意外な笑い方でした」と笑われました。
そうかなあ、いつもと一緒よ?と心の中で思う私。

そして、撮影直後に「あ~恥ずかしかった~」と笑いながら言ったら
撮影アシスタントの方に
「わ~急に違う人になった~。面白い~」と笑われました。

???私、どんな風に見えていたの?と思って
できた写真をみたら、自分で言うのも変だけど、なるほど、結構おしとやかな感じ。
そうか、これじゃ、「わははは」って言ったら笑われるかもなと納得。笑。

また自分の中と外から見た姿が食い違っていたなと思って、心の中で苦笑いしました。

写真は、コンサートのお知らせなどでみなさんにお披露目することとなります。
どの写真を使うか、ただいま検討中。お楽しみに…??

なんでかな?

2007.02.10.23:14

私は、よく見知らぬ人に話かけられる。

道を聞かれるのは、もちろんのこと
「ね、私達知り合いじゃないよね??」と確認したくなるような話しかけられ方をよくする。

どんな人に話しかけられるかというと、御年配の御婦人と子供。

この前、駅のホームにたっていたら、見知らぬ御婦人が
「ね、このホームどこ行き?」と尋ねてきた。
行き先を答える私。

「ね、どっちが前かしら?」
「あちらだと思いますよ」と私。

「事故で電車が止まっちゃったから、ぐるぐるまわってきたんだけど
(振り替え輸送ってことらしい)今度はこっちの線まで遅れちゃってるのね~いやになっちゃうわ。
ほらほら、この切符渡されてね(振り替え輸送の切符)乗り換えてきたのよ~。
もう、疲れちゃってね。だって、…」
と御婦人の話はとまらない。

私に言われてもねえと思いつつも、延々と話を続けられてしまってびっくり。

そしてつい先日、横断歩道で信号待ちしていたら
目の前を全くの信号無視で渡って行く男性が。
「ひかれちゃうよ~」と言いたくなるぐらいあぶないタイミングに堂々と渡っていった。

すると一緒にまっていた年輩の御婦人が
「信号無視しちゃってね~。ぶつかったら文句言うくせにねえ~。ねえ?」

きょろきょろ見回したけれど、誰もいないので
あ、また話しかけられちゃったと思いつつ、とりあえずニコニコする私。

御婦人の場合は、誰に言ったらいいのかわからない文句を私に言ってくる
パターンが多い。

そして、子供に多いのは「ねえ、どこ行くの?」
私は今までに何度も見知らぬ子供にこう聞かれた。

印象的だったのを三つ。

ひとつはバスの中。
「ねえ、どこ行くの?」と幼稚園児の女の子。
「え?駅に行くの」と答えると
ちょうどバスが通り過ぎようとしている小学校を指差して
「私ね、今度ここの小学校に行くの。それでね…」
いろいろ話してくれました。笑。

「よかったねえ。楽しみだね…。」
ねえ、私達知り合いじゃないよねえ??と思いつつ答えてみました。

もうひとつは電車の中。
「ねえ、どこ行くの?」と小学校低学年の男の子。
「お家に帰るんだよ」と私。
「僕ねえ、今、動物園に行ってきたんだよ。それでね
ぼく、手をライオンにかじられたの」
といって楽しそうに丸まると太った手を私にさしだしました。

丸まると太った子供の手ってグーにすると拳のところがペコンとくぼむじゃないですか。
あれを、ライオンにかじられたと言ってたみたいです。

「ええ??へええ~。そうなんだあ~」
と、笑っていると、その子供はお母さんに嗜められて
話すのをやめてしまいましたが、その後もニコニコと楽しそうにこちらにむかって
微笑んできました。

三つ目は、たしか去年。
自転車置場で自転車をだしていたら
小学校一年生ぐらいの男の子に
「ね、どこいくの?」といわれ
「え?御買い物にいくの」と答えたら
「へ~。僕はね、サッカーにいくんだ。じゃあね」
と言ってお母さんの自転車の後ろにのせられて去っていきました。

みんな、一体、何を思って私に話しかけるんだろう。

そうだ、知らない子供に気付いたらいきなり手を繋がれていたこともあったっけ。

みんな、私のことを子供だと思っているのかしら。
そんなはずはないよなあ。

お母さんたちは、知らない人に話しかけられてもついていっちゃいけませんと
教えても、知らない人に話しかけちゃいけませんって言わないのかなあ。笑。

命のはじまりとおわりに

2007.02.09.21:30

先日メールをくれた、看護婦をしている、いとこのMちゃんから報告が。
CDをかけたら、音楽の効果なのか、新生児達は泣きわめかずにスヤスヤ眠ってくれて
助かっていますとのことでした。

生まれてはじめて聴く音楽になるなんて、本当に素敵だなと思っていたら、
その直後に、こんなメールがやってきました。

CDをお買い上げ下さった方で、一度だけお目にかかったことのある方の御主人からでした。
私のCDを買ってくださった方(つまり奥様)が亡くなったとのことでした。

御病気で療養中に聴いてくださっているというのは知っていたのですが
そんなに大きな病気とは思ってもいませんでした。
その方とは何度かメールのやりとりをしましたが、いつも温かいメッセージを
くださる素敵な方でした。
私の曲を聴いて涙がでたとメッセージをくださいました。

いつかまたお会いして、温かいお言葉のお礼を言おうと楽しみにしていたので
メールを読んだ途端、私の目からは涙が溢れてしまいました。

御主人のお話によれば、闘病中、私のCDをとても好んで聴いてくださったそうで
御葬儀にも、かけてくださったそうです。
私のCDを聴くと奥様の笑顔がよみがえると書いてありました。

人生の終りに私の曲で和んでくださったこと、
そして、その御家族の温かい想い出の中に私の曲が存在していることを
とてもとても嬉しく思いました。

自分の作品がこんな形で誰かのお役にたてるなんて、作るときは
思ってもみなかったことだったので、本当に有難く思いました。

心から御冥福をお祈りしたいと思います。

自分に必要なもの

2007.02.03.21:45

昨日、あるタンゴのライブにいってきました。
とても迫力のある楽しいライブでした。

出演していたタンゴバンドのピアニストの女の人は
とても笑顔がチャーミングな素敵な人でした。

彼女は女性ですが、大柄でものすごくダイナミックな演奏をする人でした。
そう、私とは全く正反対の人でした。

かなり激しい弾き方をするのですが、最後まで質が落ちる事なく
確実なタッチで最後まで弾ききったのはさすがでした。

その激しい演奏を眺めながら、あまりの肉体の丈夫さにちょっぴり憧れました。
だって、あんなに激しくガーンって弾いたら私の手はあっという間に壊れてしまう。
丈夫な肉体だって才能のうちと、私は思っています。
大学時代、リストとかラベルとかをガンガン弾いていたこともあったけれど
あっという間に手がおかしくなりました。笑。

弾き方の工夫でなんとかなる、という考え方も一つだけれど
やっぱり基本的な肉体の強度というのはあると思うのです。

…と、これで悲観的になったのではなく、あることがはっきりわかったのです。

つまり、タンゴやリストは(っていうくくりも変だけれど)
私が弾くものではないということ。

私には私の弾くべきものがあって、それが私自身の書いたものなのだと。
私の身体が小さいのも指が弱いのも、何も悪い事ではなくて
私が弾くべきものを表現するには、その道具で十分だから
そういう肉体をもっているのだと。

私の手がもっと丈夫で、もっと身体が大きかったら
私は私のささやかなメロディーを弾こうと思わなかったかも知れない。

私が、ちゃんと自分のやるべきことにたどりつくように
私に必要なものはちゃんと与えられていて、
必要のないものは与えられていない。
そう思ったのでした。

時々、自分にはない人の資質をみてうらやましく思う事があるけれど
きっと、自分にない資質は必要ないからなくて
自分のもっている資質は(本人がそれを好きかどうかに関わらず)
自分の人生でいつか必要だから持っているものなのでは
ないのだろうかと思いました。

…と思いつつ、それでもついつい人を羨んだりすることはありますが、
しかしそんな時は、またこのことを思い出そうと思います。

いろんなところで

2007.02.01.23:48

最近、ちょっと嬉しかったこと。

先日、コンサート会場としての使用をお願いしようと
市川市にあるギャラリーを訪れたら、そこで私のCDが流れていました。
自動ドアがあいて、なんとなく聴いたことがある響きだなと思ったら
私の曲でびっくり。

そこのお店に行ったのは初めてで、特に今まで御縁はないのですが
そのギャラリーが素敵だからコンサートをやってみては?と教えてくださった方が
(CDを買って下さった事で知り合いになった方です)
そちらのギャラリーに私の作品を紹介してくださったようでした。

びっくりでしたが、とっても嬉しかったです。
コンサートのお願いも今しているところで、決定したらお知らせします。

それからもうひとつ。いとこのMちゃんから昨日嬉しいメールがきました。
Mちゃんは、遠い昔に私がピアノを教えていた子です。
私がピアノを教えていた頃彼女は小学生でしたが、今では素敵な女性に成長し、
看護婦さんをしています。
そのMちゃんが、最近CDを買ってくれて、「この曲を新生児室で
かけていいですか?」ってメールをくれたのです。

新生児室でかけるってことは、この世にうまれてはじめてきく音楽って
ことですよね!なんて素敵な申し出かしらと、うきうきしました。

自分の作品が、思いがけなくいろいろな所で使っていただけることが
とてもとても嬉しいです。
篠原みな子のCD

Whispers of Fairies

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プロフィール

篠原みな子

Author:篠原みな子
作曲・編曲家/ピアニスト
2006/11/11にファーストアルバム「Whispers of Fairies」をリリース

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