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発表会無事おわりました

2009.10.31.12:02

10月18日、無事に発表会を終えることができました。
(随分時間がたってしまいましたが)

楽しかった~。みんなが舞台で輝いているのをみるのは本当に
楽しいものです。私自身も人前に立つのはほぼ二年ぶりでした。

昨年、手を壊してから身体の仕組みに随分興味をもつようになりました。
その背後にある心の問題にも。

それぞれの生徒のレッスンをしていると、大人も子供も身体に「その人」が
でているなあと思います。

生真面目で緊張しやすいタイプの人は、首や肩がこわばっているし
ピアノに対するトラウマのある人は、昔注意された部分が緊張していたり
子供の頃のピアノの先生の立っていた側(右とか左とか)の手がこわばっていたり。

よくよく見ると、今どんな状態なのか、、まで見えてくる。

いろいろな本をよんだりボディーワークのおけいこを受けたりするうちに
そういう問題も少しずつ解消することができるようになりました。

そうすると、、今まで指が動かなかった人が急に動くようになったり
音が思うように聞こえなかった人が急に聞こえるようになったり
いろいろ変化があらわれました。

ということで、、今回の発表会はみんなにちょっと背伸びした選曲を
してみました。

身体と心のケアをしながら発表会という目標にむかったらどうなるか。
(生徒も先生も気合いが入りますからね)

そうしたら、なんとなんと、、今までだったら1年半ぐらいかかるほどの
進歩を半年ぐらいで遂げてしまった子が現れました。
ちょっと前だったら「とても無理!」と思った曲ような曲を二曲も、
弾けるようになってしまったのです。

彼女は頭もいいし、耳もいい。なのに指が思ったところにいかず
どうにもミスをしてしまい、なかなか弾けない子でした。

よくよく観察すると、彼女の身体の緊張していること。
緊張した腕は胴体からはなれず、手首は絞まり。。。
間違えるのが怖い、だから身体が緊張する、、そして間違える、、という
ことになっているということがわかりました。

身体と心の両側面からケアをすると、彼女の間違えるのが怖いという恐怖が
少しずつ和らいできました。
そうしたら演奏するときの顔も明るくなり、本人も「おお!」と言うほど
指が動いたりするようになりました。
そして今だかつてないほどに熱心に練習をはじめたのでした。

そして発表会当日。
彼女はびっくりするほどのテンポで軽やかに演奏をしました。
(もともと速い曲ですが、彼女には速く弾くことを要求していませんでした)

私は「えええ??大丈夫?」と思いながらもあまりに軽やかに上手に
弾くので、唖然として聞いていました。

あとで本人に聞いたら、一番驚いたのは本人だそうで
あんなに軽やかに速く弾いたのははじめてだと言っていました。

まさに奇跡でした。

長い間彼女のレッスンをしてきたのですが、
彼女の望むような速度での上達をなかなか叶えてあげられなかった
私にとっては涙がでるほど嬉しいことでした。

ピアノの練習って、頑張って練習さえすればいいという感じがするけれど
身体のコントロールが上手くいくと練習したいと思えるけれど
身体のコントロールが上手くいかないと練習したくない。
(コントロールが上手くいかないと、音もよく聞こえないのでミスも多いのです)
練習しないと上手くならない。上手くならないので
つまらない、、。だから練習しない。。というふうになるのだということを
実感しました。

身体のコントロールは、手のみならず、足や骨盤、首、全身にかかわるということ
その背景には必ずと言っていいほど、心理状態がかかわるということを
私は自分の怪我を通して知りました。
そして、それは対処可能で、それを超えることで人は今目の前にある限界を超える
ことができると知ったのでした。

これまでに10年以上も怪我に泣かされ、改善を試みてもなお
故障とは縁がきれず、
今回、ピアノの先生や治療師さん任せではない
根本的な解決策を見つけるべく熱心に勉強をはじめて一年以上が経過して
やっと手にいれた真実でした。

そうやって手に入れた真実が、誰かのために役にたつというのは
この上もない幸せです。

その幸せを発表会の日に、まぶしいライトの下で輝く生徒の姿を見ることで
感じられたことを本当に嬉しく思います。

当日、遠方までいらしてくださったみなさま、どうもありがとうございました!!


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努力

2009.10.10.23:41

もうすぐ発表会です。

今回は、発表会デビューの人が大人も含め4名。

その中の一人小学2年生のMちゃんは、とにかく練習熱心な子です。
彼女は、お父さんが購入した私のCDを聴いて
「私も大きくなったらCDを作る。だからピアノを習いにいく!」と言って
私のところに来た子です。

ピアノを習いにくる前も、ピアノが弾きたくてお誕生日に電子ピアノを
買ってもらい、ピアノの弾けるお友達の演奏を見たり聴いたりして
覚えて弾いていたようです。
はじめて私のところに来たときに、すでに
和音が何種類もでてくるような両手の曲のレパートリーをもっていました。

そんなMちゃんだから、発表会はもう大はりきり。
たくさんたくさん練習して、わずか4ヶ月の間に随分上手になりました。

しかし。。
先日のリハーサルから、どうも身体が縮こまって大きな音がでなくなりました。

どうしたんだろう。。。と思い本人に聞いてみました。

「何か心配なことがあるの?」

すると、「ここで息を吸うのがうまくできるか心配なの」と、
楽譜を指差すMちゃん。
(メロディーとメロディーの間に呼吸をしましょうとレッスンで以前
注意したところがうまくできるか心配だということのようです)

なるほど、、と思いました。

彼女は「上手になりたい!」という気持ちが強いので、私のした注意を
きっと重く受け止めていたのでしょう。
(あまり注意をしなかった曲は大きな音で弾いていましたから)

発表会だし、「もっと上手に弾けるように」と、つい私がいつもより
多めの注意をしてしまったことが彼女にとって重荷になったのかもしれません。

そこで、「この曲は、きれいなドレスをきてウキウキしている女の子の
曲だよね。
もう、何も注意しないでいいから、ドレスをきてウキウキした気分に
なったときのことをおもいだしながら(Mちゃんはドレスが大好きです)
好きなように弾いてみて」と言ったら
彼女の演奏は見違えるほどいきいきしたものになりました。
演奏している姿も光り輝くようにウキウキしたものになりました。

彼女の姿をみて、以前ピアノの先生を対象にレッスンをしている人が
「まじめな人ほど手が痛いと言うことが多いんですよね」と
いう話をしていたことを思い出しました。

「どうしても上手くなりたい」というような「どうしても」という強い感情は
努力の原動力となり、とてもよい効果を生むこともありますが
一歩間違うとその人自身を追い込みかねない危ういものなのですね。

さて先日、ピアノ教師をしている友達と
「今すぐにビル・ゲイツ級のお金持ちにしてあげるから
ピアノを一生弾いてはいけない」と言われたら(誰が言うんだろ?)
ピアノをやめられるかという話になりました。笑。

友達は「やめられる」と言いました。
私は「やめられない」と答えました。

もちろんそんなお金持ちになったら、かなえたいことも一杯叶うし
楽しく暮らせることでしょう。
でもどんなにお金持ちになっても、ピアノを弾けなかったら心に穴があいてしまうと
思いました。

この会話の後に、なんで自分の手が痛くなったのかがよく理解できました。

私は「何がなんでも」ピアノが弾きたいわけなんですね。
その「何がなんでも」という執着に近い
あまりに強い思いが自分を壊したのですね。


先日、河合隼雄さんというユング心理学の第一人者の方の
「こころの処方箋」という本を読みました。

そこにインドの宗教家・哲学者のクリシュナムルチの言葉が
とりあげられていました。

「ものごとは努力によって解決しない」という言葉でした。

これは奥深い言葉ですね。
これを読んではじめて「努力すれば何でも解決できる」と100%信じていた
無意識の自分の驕りに気づきました。

河合さんは本のなかで、「努力によってものごとは解決しない、と知って、
一切の努力を放棄して平静でいられる人は、これは素晴らしくて、
何の言うこともない。
(中略)しかし、われわれ凡人は、努力を放棄して平静でなど居られない。
いらいらしたり、そわそわしたり近所迷惑なことである。
そんな状態に陥るぐらいなら、
努力でもしている方が、まだししもましである。」と書いています。

なるほど。同じ努力でも、こう考えるとずっと無駄な力がぬけるような気がします。

さらに「解決などというのは、しょせん、あちらから来るもの」
とも書いてありました。

そうか。

…ということは
努力しなくても、まわりの状況が変わって解決する可能性もあるってことだ。。。

そんなこと考えたこともなかった。(…っていうのもすごい話。
どれだけ驕っているんだか。笑。)

この本を読んでから、私の中の努力をすることの意味がすこし変わりました。

「どうしても何がなんでも思うように弾きたいピアノ」だけど
ピアノの前の努力だけで、全ての問題が解決するわけではないと。

時間の経過による心の成長や、日々入ってくる様々な情報、
日々の中ではぐくまれる感性など
やみくもな努力とは無縁のものが私を育て
問題を解決してくれることもある、、というふうに
考えられるようになりました。

クリシュナムルチの言葉の解釈から考えると部分的な
勝手な解釈かもしれないけれど
でもとにかくこの言葉は私に大きな刺激をあたえてくれた
ことは確かです。

「努力ですべてを解決したい」というところから
「努力しなくても解決されることもある」というところへの変化は、
私にとってとても大きなこと。

すこし余裕が生まれます。

きっとそれは、強力な「目標指向」と「達成欲」をもった
「放っておくと知らず知らずに頑張ってしまう」自分と
上手につきあっていく大事なヒントになっていくと思います。


名前の話

2009.10.05.23:29

名前って、「生まれてくるその子がもってくるものだ」という話を時々聞きます。

友達が出産のとき、よい名前をつけてくれる専門の人(どんな人か忘れましたが)に
お願いするとき、「生まれてからでないと、つけられない」と言われたという
話も聞いたことがあるような。

先日、「わかこ」さんという方と知り合いましたが、
その方が面白いことを言っていました。

わかこさんがお腹に宿っているとき、お母さんは「この子はわかこという名前に
しよう」と思ったそうなんです。
でも、そこの家は代々子供の名前はおじいさんがつけることになっていて
お母さんは、閃いたその名前を一旦はあきらめようとしたそうなのですが。。

なんと、おじいさんがもってきた名前が偶然(?)にも「わかこ」だった
そうなのです。

こうなると、「名前」は生まれてくる子がもってくるらしいという話は
本当なのかも、、という気がしてしまいます。

でも、よく考えたら私も「みなこ」をもって生まれてきたようなのです。

生まれる前に母は私を「しょうこ」にしようと思ったとか。
役所に行ったら、その漢字が使えませんといわれて、急遽考えた名前が
「みなこ」だったのだそうです。

しかし、大きくなって同い年の女の子で、役所で却下されたという文字の
「しょうこ」さんが結構いることに気づきました。
たぶん両親が勘違いしたのか、役所の人の勘違いなのか、、ということなのでしょうが
結局のところ、やっぱり私は「しょうこ」ではなく
「みなこ」になるべくしてなったのかもと思うようになりました。
(他の字で「しょうこ」にしたってよかったのに、全然違う名前になったのも
おもしろいところです)

さて、それをさらに裏付けるような本に最近出会いました。

それは「人生が100倍楽しくなる 名前セラピー」という本。
http://www.amazon.co.jp/人生が100倍楽しくなる-名前セラピー-ひすい-こたろう/dp/4839929939

「名前には、その人の生きる役割、使命が書かれている」
という内容の本です。

この本では画数は関係なく、悪い名前というものはないという前提、
それどころか、全てが良い名前という前提で話がすすむので
安心して楽しく読むことができます。

この本で注目しているのは、どんな漢字かという名前の「文字」ではなく、
「音」「ことだま」です。

私の場合だったら「み」「な」「こ」というそれぞれの音に意味があるという
ことなんだそうです。

その音の意味が、私の使命を表している、、なんて言われたら
ちょっとワクワクドキドキしてしまいます。

なるべくしてなったと思われる「みなこ」という名前は、どんな名前なんだろう?

三文字の名前のときは、一文字目が「花」のように華やかに相手に
影響を与える一番の使命、
二文字目はその「花」をさかせるための「土」であり本人が幸せになるための
「幸せポイント」、三文字目は社会や家系のためにできること、土と花が完成
することでもたらされるもの、「実」なのだそうです。

「み」→人を輝かせる、人を育てる
   
「な」→目的を達成する

「こ」→アイディア、ビジョンを形にする

ひとつ前のブログを
http://minnanoko.blog78.fc2.com/blog-entry-271.html
読んでくださった方は、気づいたかもしれません。

「さあ、才能に目覚めよう」のストレングスファインダーで調べた
5つの強みに入っていた「目標指向」「達成欲」が
なんと名前のことだまにも入っていたのでした。
しかも、「幸せポイント」の場所に。

やっぱり、私は何か目標に向かって突っ走っているときにこそ
活き活きできるってことなのか、、、、。

「何もしない時間に満足感を感じられるようなゆったりとした人になりたい。」
と、どれだけ憧れても、なし得なかった理由が
明らかになりました。。。笑。

それにしても、びっくりです。

脳の発達している経路と名前のことだまが一致するなんて。
やっぱり名前って偶然とか両親の思いつきを遥かに超えたところにある
深い意味を持つものなのかもしれませんね。

この本によれば、出会った人の名前の文字から今の自分の状況がわかるという
話でした。

「あ」から始まる名前の人に出会ったら「何か新しい展開がはじまるとき」とか
「の」から始まる名前の人に出会ったら「のびるとき、成長するとき」とか。

そう言われると、人の名前が気になって仕方なくなります。笑。

読むと、自分の名前が好きになって、なんとなくハッピーな気分になる一冊。

自分の名前の秘密が気になる方は、ぜひどうぞ☆
篠原みな子のCD

Whispers of Fairies

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プロフィール

篠原みな子

Author:篠原みな子
作曲・編曲家/ピアニスト
2006/11/11にファーストアルバム「Whispers of Fairies」をリリース

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