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フリージア

2010.03.25.10:39

先週、実家に帰ったときに母からフリージアをもらいました。

母は花を育てるのが大好き。
今回もらったフリージアは、母がマンションのベランダのプランターで育てたもの。

「今年は、いっぱい育ったからあげるね」と嬉しそうに
紙にくるんでくれたのでした。

さて、そのフリージア。もらった時は、蕾はたわわについていましたが
まだ花は一輪だけしかさいていませんでした。

それを花瓶に生けて、おいておくこと一週間。
こんなに花が咲いたのでした。

Image003.jpg

お花屋さんで、フリージアを買うことはあるけれど
こんなに花が咲いたのはみたことがなかったので、びっくり。

さてさて。。。花をもらってきた日、花を花瓶に生けて
包んであった紙を捨てようとしたら
その紙の中に、コロンと蕾だけが
茎からとれてしまったものがありました。

きっと包んだときか、移動中に茎からとれてしまったのでしょう。

本当に蕾のかたまりだけだったので、一瞬「これ、どうしよう」と
思ったのですが、家に小さな一輪挿しがあったので
それ一杯にお水をいれて、蕾がなんとかお水を吸い上げられるように
生けてみました。水に接触している部分は何ミリかで
生けたというより、置いたという感じ。

しばらく待ってみたのですが、全く反応がなかったので
だめかなと思ったのですが、でも枯れないので
もうちょっと。。。と思って待ってみたら
なんと昨日、蕾が色づきはじめました。

Image004.jpg


思わず笑顔がこぼれてしまいました。
ウキウキしながら写真をパチリ。

フリージアの力強い生命力にただただ感動するばかり。

ほかの蕾も咲くといいなと期待に胸ふくらませています☆
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卒業

2010.03.11.22:07

昨日、中学二年生のEちゃんがピアノ教室を卒業してきました。

彼女は五年生のときに東京に転勤してきて
ご両親が私のCDを聴いてくださったというご縁で
私のところに入門してきました。

中学生になってからも、部活動もやりながら
電車にのって一時間近くかけて毎週かよってきていましたが
ここへきてやはり勉強が忙しくなり、気持ちが一杯一杯になることも
多く、「しばらくピアノと距離をおいてみたい」ということで
一旦卒業というはこびになりました。

昨日はお気に入りの曲を仕上げて、それをお母さまにも
聴いて頂き、長年ピアノを習わせて頂いたことへのお礼をちゃんと言って
卒業にしましょうと言っていたのですが、
なんとお父様も「卒業式」に参加してくださいました。
(妹も一緒で家族全員で来てくださったのです)

入門したてのころは、「音を聴く」という概念がほとんどなく
ピアノは「間違えないで弾ければそれでよい」のだと思っていた
のだというEちゃん。

昨日の最後のレッスンでは
「ここは、もっとこういう音で弾きたいんだよなあ」とか
「ここは歌い方がよくなかったなあ」とか言いながら
和音の響きのバランスまで細かくこだわりながら
自分のイメージを実現できるまで何度も何度も弾いていました。

最後のレッスンは「自分が納得できる演奏」ができたら
おしまいにすることにしていました。

「私はOKださないから、自分でおわり(仕上げ)は
決めなさいね」と私が言ったら
自分の中でなかなかOKがだせないらしく
なんと一時間半もねばって、ようやくお気に入りの曲を仕上げて
「卒業」となりました。
(最後のレッスンはいつも
悔いのないように時間制限をしないことにしています)

弾き終わったときの充実感一杯の表情が印象的でした。

その繊細なこだわりや、集中力に彼女の大きな成長を
聴いていた全員が感じました。

彼女の大きな成長と
みんなに温かく見守られながら、ピアノのレッスンの卒業していく
姿をみて、とてもとても温かい気持ちになりました。

心温まる「卒業」の日の思い出は私の宝物になりました。

骨伝導?

2010.03.04.23:32

私は昔、ピアノを弾いているとき、
「音と自分の間に何か見えないものがある」感じがすることがよく
ありました。

音が遠い感じがする。
音から閉め出されている感じがする。

そんな不快な感じです。

思えば小学生ぐらいのときから、「なんとなく変」
「何かがおかしい」という体感でこのことを悩んでいた
ような気がします。

あまりに抽象的な謎だったので
誰に相談したらいいのかわからずに、ずっと過ごしてきて
ここ数年で少しずつ対策がわかってきて、そのことについては
悩まなくなりましたが、その正体は謎のままでした。

しかし、、先日ついに、「それの正体」がわかったのでした。

音が聞こえない、音が遠い、、これって
音楽をしない人には意味のわからない話だと思うのですが
実際ピアノのお稽古に来る方々の中には
私と似たようなことをおっしゃる方が、結構たくさんいらして。
(私だけでは、なかったのですね)

その手の申告があったときは、解決策として、座り方を直したり
絞まっている関節の緊張をゆるめたりして
さらに頭の位置などを直したりしていました。

すると、「よく聴こえるようになる」と、ほとんどの方は
おっしゃいました。(耳の位置が正しくなることで、聴覚がよく機能する
ようになるからだと思います)

しかし。ごく稀に「前よりは聴こえるけれど、、、まだちょっと
すっきりしない」という方もいらしゃいました。

しかし最近のレッスンで、ご本人の身体に弦の振動が伝わっているのを
意識的に感じてもらうようにしはじめたところ、
「まだちょっと、、、」とおっしゃっていた方にも
「聴こえる」というお返事を頂けるようになりました。

指、手首、肘、肩、どこか一つでも力が入っていると
弦の振動を感じることはできません。
(股関節に力が入っていても、首に力が入っていても
肘や肩の力を抜くことが、できないので、結局全身の力が
ほどよくぬけていないといけないのですが)

なので、以前は身体が動きやすくなった段階で
身体をゆるめる作業をおわりにしていたのを
振動が伝わるようになるまで
身体を一つずつチェックしながら、ゆるめていくようにします。

すると、一つだけポンと鍵盤を鳴らすだけで
ビリビリと振動がくるようになる。

弦の振動が演奏者の身体に伝わっているときは、その方の
身体に触れると私にも弦の振動が伝わってきます。
注意深く聴くと、演奏者に弦の振動が伝わっているときは
聴いているだけでも私の身体にも振動が伝わってきます。

ちょっと面白い体験です。

、、、と、この話を、フェルデンクライス訓練法(最近レッスンをうけています)
http://j-felden.org/modules/tinyd0/index.php?id=2
の先生に、お話したところ
「それって、骨伝導みたいなものですよね」という
話になりました。

その先生は、多くのピアニストの身体のメンテナンスに関わっているので
同じ体験をしたことがあるとおっしゃっていました。
(この音は脊椎の何番に響く、、というのがあるとかないとか。。というお話もありました)

骨伝導か。。。

なるほど。

ピアノの弦の振動が身体の骨に伝わることで
“体中で音が聞こえる”と、「音がよく聞こえる」(そりゃ、そうですね)
「音と一体になった」感じになるということですね。

何らかの原因で、身体に力みがあって
弦の振動が指先で止まってしまったときに
「聞こえない」とか「音が遠い」とか「音からはじきだされた」
感覚になるということなのですね。
(自分の演奏の音の変化がわからない、、というのもこれに該当すると
思います)

そう言えば、私が「音が聴こえない」と特に強く思ったときは
ピアノに対してストレスがあるときだったし
身体を整えても「前よりは聴こえるけど、、、」と回答した方も
ピアノに対してストレスがある(昔のレッスンの思い出が辛いものだった)
という方だったし。。



ピアノの音を「身体」で聴くことができるようになると
どの人も、かならず演奏が劇的によくなります。
(つまり聴こえていないから上手く弾けていなかっただけってことですね)

そしてピアノの音を「身体」で聴くことができるようになると必ず
みんな「気持ちいい!」と言います。

ピアノと共鳴することは
ピアノと一体になることであり、音と一体になることなのですから
気持ちいいのは当然ですね。

小学生の頃に「なんか変だ」と思って悩んだ疑問の先に
「音と一体になる幸せな秘密」が待っていたなんて、
ちょっとハッピーな気分です。
篠原みな子のCD

Whispers of Fairies

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プロフィール

篠原みな子

Author:篠原みな子
作曲・編曲家/ピアニスト
2006/11/11にファーストアルバム「Whispers of Fairies」をリリース

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