我慢しない~体の履歴~
2010.07.31.01:22
最近、体の様子をみながらレッスンするようになったら
その人が今日どんな感じに一日を過ごしてきたのかが
なんとなくわかるようになりました。
小学生の子たちは、今日は楽しかったんだなとか
何か緊張することがあったんだな、とか
何かを我慢しているんだなとか。
大人の人たちは、今日は忙しかったんだなとか
いつもと違う仕事をしたんだなとか。
なんでわかるかというと
どんな風に過ごしたかによって
座ったときの姿勢が明らかに違うのです。
首が固まっていたり、顔がこわばっていたり
胸が縮まっていたり、肩があがっていたり。。
その日、一日どんな気持ちで過ごしたのかが
ちゃんと体に履歴として残っている。
すごいことだなあと思います。
さて、先日またまたピアノの練習を熱心にしていたら
腕が痛くなってしまったというHさんという方がレッスンにお見えになりました。
Hさんが以前ついていた先生は、有名音大に沢山の生徒を入れているという
先生で、いわゆる音大的レッスンをする方だったそうです。
(手とり足とりではないレッスンです)
熱心で熱いお人柄だったようで、一生懸命レッスンはして
下さるものの、熱が入ると「下手ね!」「全然違う!」というような
結構厳しい言葉がじゃんじゃん繰り出される先生だったそうです。
まあ、かなりのことを言われたようでした。
さてHさんは、気丈、かつ、それはそれは頭の良い方だったので
ご自分で勉強したり、研究したりしながらその激しくすごい
レッスンについていったそうです。
ご本人がおっしゃるには「先生はかなりのこと(ひどいこと)をおっしゃったけれど
私は平気でした」とのことでした。
しかしある日、手に痛みがでたそうです。
病院をまわっても、今ひとつはっきりとした解決策は見いだせず
ピアノを弾くとやっぱり手が痛いということで
家にお見えになったわけです。
実際の演奏姿を拝見して、私はちょっとびっくりしました。
不自然なほど、体が捻れていたからです。
(もちろん、そういう目でみないとわからないと思いますが)
右肩が内側にねじれ、腕自体も内側に捻れていました。
そしてその方が痛いと言ったのは
まさにその腕の捻れた部分。
「前の先生は、、右側にいましたね、、。」と言うと
その方はちょっとぎょっとした顔で私を見ました。
「別に超能力じゃないですよ。笑。
明らかに右側にある何かをよけるかのポーズで
演奏していることに気づきましたか?」と尋ねると
その方は首を横にふりました。
そこで、あちこち緊張をゆるめて不自然な動きを解消するように促すと
手の痛み自体はなおらないものの(私は治療師ではないので。笑)
演奏中に痛みはでなくなりました。
これは、なかなか興味深いことだと思いました。
今まで手が痛いといっていた方は、みんな「先生がこわかった」「辛かった」と
おっしゃっていましたが、今回はご本人は「大丈夫だった」と
おっしゃったのです。
そう。気持ちが強い人も弱い人も、体はちゃんと同じ反応をしているのです。
気持ちが強くてはねのけたつもりでも、体はちゃんと「いやだ!」と言っている。
そういえば、介護家庭で体がおかしくなるのは
「大丈夫」と言って気丈にふるまっている人が多いというのを聞いたことが
あります。
気丈であるとか、気持ちが強いとか、我慢強いとか言われる人は
なんだか辛いことがあっても大丈夫なように見えるけれど
実は全く大丈夫じゃないってことですね。
気持ちが弱いと言われる人と、強いと言われる人では
辛さは同じ。ただ強いと言われる人は、我慢になれているだけですね。
気持ちが弱くて我慢できない人のほうが
体を傷めないですむということになるのだと気づいて
驚きました。
そして、自分がなんで今まで身体をよく壊してきたのかが
よくわかりました。笑。
自分の心を大切にすることは、自分の身体を大切にすること。
そして自分の人生を大切にすることだと知りました。
その人が今日どんな感じに一日を過ごしてきたのかが
なんとなくわかるようになりました。
小学生の子たちは、今日は楽しかったんだなとか
何か緊張することがあったんだな、とか
何かを我慢しているんだなとか。
大人の人たちは、今日は忙しかったんだなとか
いつもと違う仕事をしたんだなとか。
なんでわかるかというと
どんな風に過ごしたかによって
座ったときの姿勢が明らかに違うのです。
首が固まっていたり、顔がこわばっていたり
胸が縮まっていたり、肩があがっていたり。。
その日、一日どんな気持ちで過ごしたのかが
ちゃんと体に履歴として残っている。
すごいことだなあと思います。
さて、先日またまたピアノの練習を熱心にしていたら
腕が痛くなってしまったというHさんという方がレッスンにお見えになりました。
Hさんが以前ついていた先生は、有名音大に沢山の生徒を入れているという
先生で、いわゆる音大的レッスンをする方だったそうです。
(手とり足とりではないレッスンです)
熱心で熱いお人柄だったようで、一生懸命レッスンはして
下さるものの、熱が入ると「下手ね!」「全然違う!」というような
結構厳しい言葉がじゃんじゃん繰り出される先生だったそうです。
まあ、かなりのことを言われたようでした。
さてHさんは、気丈、かつ、それはそれは頭の良い方だったので
ご自分で勉強したり、研究したりしながらその激しくすごい
レッスンについていったそうです。
ご本人がおっしゃるには「先生はかなりのこと(ひどいこと)をおっしゃったけれど
私は平気でした」とのことでした。
しかしある日、手に痛みがでたそうです。
病院をまわっても、今ひとつはっきりとした解決策は見いだせず
ピアノを弾くとやっぱり手が痛いということで
家にお見えになったわけです。
実際の演奏姿を拝見して、私はちょっとびっくりしました。
不自然なほど、体が捻れていたからです。
(もちろん、そういう目でみないとわからないと思いますが)
右肩が内側にねじれ、腕自体も内側に捻れていました。
そしてその方が痛いと言ったのは
まさにその腕の捻れた部分。
「前の先生は、、右側にいましたね、、。」と言うと
その方はちょっとぎょっとした顔で私を見ました。
「別に超能力じゃないですよ。笑。
明らかに右側にある何かをよけるかのポーズで
演奏していることに気づきましたか?」と尋ねると
その方は首を横にふりました。
そこで、あちこち緊張をゆるめて不自然な動きを解消するように促すと
手の痛み自体はなおらないものの(私は治療師ではないので。笑)
演奏中に痛みはでなくなりました。
これは、なかなか興味深いことだと思いました。
今まで手が痛いといっていた方は、みんな「先生がこわかった」「辛かった」と
おっしゃっていましたが、今回はご本人は「大丈夫だった」と
おっしゃったのです。
そう。気持ちが強い人も弱い人も、体はちゃんと同じ反応をしているのです。
気持ちが強くてはねのけたつもりでも、体はちゃんと「いやだ!」と言っている。
そういえば、介護家庭で体がおかしくなるのは
「大丈夫」と言って気丈にふるまっている人が多いというのを聞いたことが
あります。
気丈であるとか、気持ちが強いとか、我慢強いとか言われる人は
なんだか辛いことがあっても大丈夫なように見えるけれど
実は全く大丈夫じゃないってことですね。
気持ちが弱いと言われる人と、強いと言われる人では
辛さは同じ。ただ強いと言われる人は、我慢になれているだけですね。
気持ちが弱くて我慢できない人のほうが
体を傷めないですむということになるのだと気づいて
驚きました。
そして、自分がなんで今まで身体をよく壊してきたのかが
よくわかりました。笑。
自分の心を大切にすることは、自分の身体を大切にすること。
そして自分の人生を大切にすることだと知りました。
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