セルフイメージの罠
2013.10.11.23:33
みんな自分に対してもっている、セルフイメージ。
これがどんなに大きな影響があるかを最近、体験しました。
私の知っている中学生の女の子は、両親から「お前は馬鹿だ!頭が悪い」と言われて
大きくなりました。
私からみると、彼女はとても賢い女の子でしたが、彼女は
両親に言われることで自分に対して、私は頭の悪い子だというセルフイメージを持ちました。
すると、、そう思った通りの自分をいつの間にか無意識で演じるようになりました。
数学の証明問題。途中まで全てあっているのに、最後の計算で「ちゃんと」間違える。
予定通り「ちゃんと」悪い点数をとるのでした。
両親からみれば、「やっぱり、この子は頭が悪い」ということになったのでしょうが。
これと同じようなことが私の中で起きていることに、最近気づきました。
私は実家で、「料理が下手だ!」「家事ができない」と両親に言われていたので
自分は、とっても料理が下手なのだと思っていました。
夫が「美味しい、美味しい」と言って食べても、「この人は
まずい料理を美味しいなんて言って、なんていい人なんだろう」と思っていました。
その時の私は、友人が遊びにきたときに笑うくらい、たどたどしい手つきで
料理をしていました。
ところが、ある日、「あれ?私の料理、そんなにまずくない気がする」と
思い、夫に「私の料理、そんなにまずくないよね?」と言ったら
「だから、ずっと美味しいって言ってるのに、下手だ下手だって
言い続けるから、ちょっとイラッとくるなと思ってた」と言われました。笑。
そっか。別に下手じゃないんだな。そっか。美味しいのか。。と思った
次の日、自分が人参を実に軽快に切っているのに気づきました。
私は、下手な私を無意識で演じていたのでした。
わざとたどたどしい手つきで料理していたわけです。
さて、レッスンでも同じようなことがよくあります。
先生に「下手だ下手だ」と言われてきた人は
必ずたどたどしく、なんとなく下手に弾きます。
レッスンをしているときに、「下手を演じている」ことを
伝えると、みんな「いえいえ、そんなことはありません。
私は下手なんです」と必ず一回は言いますが
「じゃあ、ちょっと上手な人を演じるゲームをしましょう」と
弾いてもらうと、その後、必ず「下手」を演じていたことに
気づきます。
下手だ下手だと言われると、人は傷つきます。
もうそれ以上、傷つけられたくないので
なんとなく、たどたどしく弾いて
「下手だから、お手柔らかに」という信号をだすようになります。
気持ちく弾いて、「下手だ」と言われたら
すごく傷つくので、わざと防御でお芝居をするのです。
そうやっているうちに、「下手」を演じている自分が
本当の自分だと思いこむようになり
自分でそれを定着させていきます。
大人の方でモニターレッスンに来る方は
こういう方が圧倒的に多いです。
下手じゃないのに、下手だってことにされて
それを演じて、それに苦しむ。
本当にもったいない話なのですが。。
いつもレッスンでするのは、「下手」だと思っているのは
勘違いで、本当は身体の緊張が解き放たれたら
自然にきれいに弾けるのだということを
お伝えして、それを実際に体験して頂くことです。
いわば、よくない魔法をかけられたのを
解く作業です。
魔法がとけたら、あら不思議。
みんな、ぐっと上手になります。
有り難いことに、みなさん、私のレッスンのお陰で上手になったと言って
くださるのですが実は、そうではありません。
本当は、上手なのに、魔法がかかっていただけで
私は本来の状態に戻しただけ。笑。
それをみるたび、みんながどんどん輝いていける可能性があるのだと
確信して嬉しくなります。もちろん、私自身も。
「先生」という肩書きがつくだけで、ひとつの権威となります。
「先生」の言葉で、生徒の可能性は広がったり、つぶされたりする。
いつも肝に銘じておかねばと思います。
これがどんなに大きな影響があるかを最近、体験しました。
私の知っている中学生の女の子は、両親から「お前は馬鹿だ!頭が悪い」と言われて
大きくなりました。
私からみると、彼女はとても賢い女の子でしたが、彼女は
両親に言われることで自分に対して、私は頭の悪い子だというセルフイメージを持ちました。
すると、、そう思った通りの自分をいつの間にか無意識で演じるようになりました。
数学の証明問題。途中まで全てあっているのに、最後の計算で「ちゃんと」間違える。
予定通り「ちゃんと」悪い点数をとるのでした。
両親からみれば、「やっぱり、この子は頭が悪い」ということになったのでしょうが。
これと同じようなことが私の中で起きていることに、最近気づきました。
私は実家で、「料理が下手だ!」「家事ができない」と両親に言われていたので
自分は、とっても料理が下手なのだと思っていました。
夫が「美味しい、美味しい」と言って食べても、「この人は
まずい料理を美味しいなんて言って、なんていい人なんだろう」と思っていました。
その時の私は、友人が遊びにきたときに笑うくらい、たどたどしい手つきで
料理をしていました。
ところが、ある日、「あれ?私の料理、そんなにまずくない気がする」と
思い、夫に「私の料理、そんなにまずくないよね?」と言ったら
「だから、ずっと美味しいって言ってるのに、下手だ下手だって
言い続けるから、ちょっとイラッとくるなと思ってた」と言われました。笑。
そっか。別に下手じゃないんだな。そっか。美味しいのか。。と思った
次の日、自分が人参を実に軽快に切っているのに気づきました。
私は、下手な私を無意識で演じていたのでした。
わざとたどたどしい手つきで料理していたわけです。
さて、レッスンでも同じようなことがよくあります。
先生に「下手だ下手だ」と言われてきた人は
必ずたどたどしく、なんとなく下手に弾きます。
レッスンをしているときに、「下手を演じている」ことを
伝えると、みんな「いえいえ、そんなことはありません。
私は下手なんです」と必ず一回は言いますが
「じゃあ、ちょっと上手な人を演じるゲームをしましょう」と
弾いてもらうと、その後、必ず「下手」を演じていたことに
気づきます。
下手だ下手だと言われると、人は傷つきます。
もうそれ以上、傷つけられたくないので
なんとなく、たどたどしく弾いて
「下手だから、お手柔らかに」という信号をだすようになります。
気持ちく弾いて、「下手だ」と言われたら
すごく傷つくので、わざと防御でお芝居をするのです。
そうやっているうちに、「下手」を演じている自分が
本当の自分だと思いこむようになり
自分でそれを定着させていきます。
大人の方でモニターレッスンに来る方は
こういう方が圧倒的に多いです。
下手じゃないのに、下手だってことにされて
それを演じて、それに苦しむ。
本当にもったいない話なのですが。。
いつもレッスンでするのは、「下手」だと思っているのは
勘違いで、本当は身体の緊張が解き放たれたら
自然にきれいに弾けるのだということを
お伝えして、それを実際に体験して頂くことです。
いわば、よくない魔法をかけられたのを
解く作業です。
魔法がとけたら、あら不思議。
みんな、ぐっと上手になります。
有り難いことに、みなさん、私のレッスンのお陰で上手になったと言って
くださるのですが実は、そうではありません。
本当は、上手なのに、魔法がかかっていただけで
私は本来の状態に戻しただけ。笑。
それをみるたび、みんながどんどん輝いていける可能性があるのだと
確信して嬉しくなります。もちろん、私自身も。
「先生」という肩書きがつくだけで、ひとつの権威となります。
「先生」の言葉で、生徒の可能性は広がったり、つぶされたりする。
いつも肝に銘じておかねばと思います。
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