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2008-11-01 00:20 | カテゴリ:日々のこと
今週火曜、ついに父が会社に出社しました。

もちろんまだ一人で移動もできないし、
電車には乗れないので、自宅の所沢から
会社のある四谷までタクシーでの出勤となりました。
そして、そこに私と母も同伴しました。

十ヶ月ぶりの父のスーツ姿。

ついにここまで来たかと思うと涙がでそうでした。

その日の父の仕事はどうやら会議で挨拶をするというもの
だったようですが、会社の皆様にも助けていただきつつ
無事目的を果たすことができました。

スーツを来て会社にくると、父の顔があまりに活き活き
するので驚きました。

肉体的には辛いだろうと思うのですが
本当に満足そうな表情。

私も幸せな気持ちになりました。

一月に脳出血で倒れた直後は、寝たきりで顔を動かして
枕元の時計をみることさえできなかった父。

昨日まで組織のトップとして社会で活躍していた人が
一瞬にして、歩くこともできず
両手が全く使えずという状況になったのです。

一人では何ひとつできなくなったのです。

年齢75歳。

パニックになるんじゃないか
ショックで心をやんでしまうんじゃないか
私は内心、本当に心配でした。

しかし。

父は強かった。

「あれこれ文句を言わないで
目の前のことを一つ一つ片付けていけば
どんな問題でもちゃんと解決するもんだよ。
今回のことはね、きっと良い体験になると思うんだ」

父は笑顔でそう言いました。

その言葉の通り、父は誰にも文句を言うことなく
ただひたすらリハビリにうちこみました。
(たいていの場合、入院直後、患者さんは我が身に起きたことを
しばらく嘆くようなのですが、父が何も言わないので
看護婦さんがとても不思議がっていたらしいです)

そして入院中、看護婦さんやお掃除のおばさん、受付の女の子、
入院している他の方々など
病院内の人たちみんなとすっかり仲良くなってしまいました。

目の前にあることを一生懸命やって
目の前にいる人に感謝をして
目の前にいる人を大事にする。

そうやって病院での日々を過ごしました。

何一つ自分でできないって
どれだけ辛いか想像できない世界です。

しかし、父は病院にいるときも
家に帰ってからも一度も
キレることもなく、誰かに八つ当たりすることもなく
みんなに「ありがとう」と言いながら
しずかにリハビリを続け
そしてとうとう復活の日を迎えたのでした。

あれこれ言わずに目の前のことを一生懸命やる。
そして目の前の人を大切にして日々を過ごす。

それはきっと人生の基本。

実にシンプルだけれど、なかなかできなかったりする。

人生最大のピンチにそれを実行する人の姿を
間近で見られたことは私の人生の財産になりそうです。






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