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2011-08-18 11:45 | カテゴリ:レッスン
先週の土曜日、無事に発表会が終了しました。

暑い中、たくさんの方にお越し頂いたことにとても感謝しています。

生徒たちは、みんな精一杯の演奏をして、終演後はキラキラした
顔をしていました。

私は舞台袖で、みんなを応援しつつ
レッスンで行ったひとつひとつの判断が本当に正しかったのかを
振り返っておりました。

もちろん、毎回全力でレッスンはしていますが
みんなを舞台にのせて初めてわかることもたくさんあり
発表会って本当に勉強になるな~と思いました。

今回の新しい試みとしては
演奏とともに映像をみて頂くコーナーを作ったこと。

演奏者に選んでもらった映像を演奏とともに
楽しんで頂きました。

長くて、ちょっと難しいクラシックの曲を
少しでも楽しんでもらえたらと思い企画しました。

これはなかなか楽しいコーナとなったので
次回もまたやりたいなと思います。

ゲストは青山繁さんをお迎えして、ギターとウクレレと
歌を披露していただきました。

古きよきポップスの曲を演奏してくださったのですが
青山さんの選曲はいつも繊細な美しい旋律をもつものが
多く、まさに「私ごのみ」なのでした。

とくにchet Atkins 「Waltz for the lonly」は本当に美しかったです。
http://www.youtube.com/watch?v=cxIdAEcIwWU

青山さんの美しい演奏と軽快なお話がはじまると
会場はたちまち青山さんがいつも演奏しているライブハウスのようになりました。
(普段の活動の様子って、舞台にでるものですね。
私がライブハウスに行ったときは、会場がたちまちカフェみたいな
感じになりましたし。笑)

いつもクラシックの人しかよんだことがないので
ちょっと新鮮。

今回は、私は一緒に演奏をしなかったのですが
次はまたご一緒したいな~と思っております。

さて今年の発表会の私なりのコンセプトは「自由であること」でした。

自分で弾きたいと思った曲を、それぞれが自由に
自分の思いを表現する形で演奏できたらと思いました。

選曲は入門したての小学校一年生の子をのぞいて
(ドレミの音の並びがまだわかっていなかったので
この子はテキストの中の一番好きな曲にしました)
全員、「何が弾きたい?」と漠然ときいて
本人が「これが弾きたい」といったものを演奏することに
しました。

「何が弾きたい?」と聞いたときの反応はさまざま。

テキストの曲を選ぶ人あり。
アニメの曲を選ぶ人あり。
クラシックの名曲を選ぶ人あり。
ネットで検索して曲を選ぶ人あり。

ピアノを教えたことがある人ならわかるとおもいますが、
あなたの実力はこのぐらいだからという
前提をなくして、「何を弾きたい?」と聞いて
相手が答えたものを無条件に弾かせるって
本当に冒険です。

だって、本人は自分の実力がわかりませんから。

でも、とにかく「弾きたい」という気持ちを原動力に
頑張らせたら、みんなどこまで自由に羽ばたくことができるのか
みたかったのです。

そんな冒険をしてしまったので、こちらとしては
毎週が真剣勝負です。

なかなか弾けない人が出た場合は、次の週までに
あれこれ調べて対策をたてなければなりません。

指が動かない理由。
譜読みがはかどらない理由。
和音がつかめない理由。
手の移動ができない理由。
ミスが減らない理由。

身体のこと、脳のこと、目のこと、耳のことを
調べ回って、問題をクリアする方法を必死で考えました。

弾いていいって言ってしまったからには
こちらには当日までに弾けるようにできるスキルを
身につける義務があるわけで。。。

なかなかスリリングではありましたが
自分自身もどんどん成長していくので
とても楽しくもありました。

生徒との追いかけっこのような状態で迎えた夏。

みんな、さすがに弾きたいと言っただけあって
本当によく練習しました。

ほとんどミラクルみたいな進歩をとげた人も
結構いました。

「弾けるようになりたい」というエネルギーの
すごさを実感。

発表会が近づいた頃のレッスンでは、生徒たちにこう言いました。

「レッスンではあれこれ言ったけれど、それは舞台で“こうしたら
あなたは気分よく弾けるようになるんじゃないかな”って思って
言っただけのことだから、当日は先生の言ったことなんか
全く気にしないで、好きに弾いてね。演奏は、誰のものでもなく
あなたのものだから、レッスンでやったのと全く違う演奏をしても、あなたが
それで最高にご機嫌なら、私はそれで十分満足よ」

すると、生徒はみんななんとなく笑顔になり、、
演奏も自由になり、、
本番前に自分なりに歌い方なんかを工夫してくる子もあらわれ、、

昔の発表会のように、みんながレッスンでやったことを
舞台にもっていこうとしなくなったのでした。

もちろん、お客様にとって、みんなが完璧な演奏をしたわけでは
ありません。

でも、演奏をし終わったあとに、みんな充実感一杯の顔をしていたことが
とても印象的でした。

今回は、一人、発表会をもってお教室を卒業していく子がいました。
現在は高校生ですが、保育園のときからみていた子で
私を旧姓でよぶ数少ない生徒の一人です。

彼女はハーフなのですが、ずっと日本に住んでいました。
今回の震災をきっかけに、お父さんのいるニューヨークにお母さんと一緒にいくことに
なりました。

七月にニューヨークの高校に編入試験を受けに行って
すぐに日本に帰国して、最後の発表会に出演しました。

彼女の演奏をそでで聞きながら
たくさんの思い出のつまった十年を振り返っていました。

今まで、たくさんの生徒を進学、お引っ越し、、いろいろな理由で卒業させてきましたが
いつもお別れの時には、生徒にこういうことにしています。

「毎週会えなくなっても、私は一生あなたの先生だから、何か会ったら
いつもでも遠慮なくいらっしゃい。今までと同じようにいつでも力をかすから」

昔は生徒とのわかれのたびにメソメソしていた私が
こう言えるようになってから、泣かなくなりました。

そして、来月、こう言って送り出した卒業生の子が(大学進学で北海道にいってしまった生徒)
東京にくる用事ができたからと(彼の実家はすでに関西に転居してしまっていますが)
レッスンにやってきます。

Mちゃんも、きっとニューヨークから東京に戻ったときには
こうやって訪ねてきてくれるんじゃないかなと思っています。
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