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2012-06-12 12:59 | カテゴリ:レッスン
四月から徐々にレッスンをはじめ、やっと生活が軌道にのってきましたが
やはり慣れない育児をしながら仕事をする
生活は忙しいです。(もちろん楽しいのですけれど)

やることがたくさんあるのに、何もできないまま一日が
おわることも多々あります。

そんな毎日を過ごす中で、ある生徒のレッスンで
なるほどと思うことがありました。

小学校五年生のMちゃんは、とにかく弾けるようになりたい曲が
たくさんある子です。

曲に憧れるだけでなく、憧れの曲を耳でコピーしてきて
なんとか弾けるようにしようとします。

小ニでピアノをはじめた彼女は
小三のとき、まだやっと両手奏に慣れたばかりの頃に
「エリーゼのために」を弾きたいと言って
学童保育の先生が弾いているのを見て覚えて
弾いてきました。

もともと耳で聴いて弾くのが得意だったのもあり
「エリーゼのために」の終わりの難しい部分も含め
7割以上弾いてきたので(もちろん、少しの音の間違いや
指遣いの問題はありましたが)
おけいこでも、やることにしました。

「今日はこの和音を二つだけ覚えよう」とか
「この二小節だけ正しく弾いてこよう」とか
そんな感じに少しずつレッスンがすすみ、
曲の仕上がりは途方もないものに思えましたが
彼女は諦めることなく、飽きることもなく
最後まで完全にマスターして、小四の夏の
発表会のステージで堂々と美しく演奏をしました。

そんなMちゃん。やりたい曲には、それほどの情熱を燃やしますが
好みではない曲は、魂がぬけたような状態になります。笑。

ちょっと子供向けの匂いがする曲は
「恥ずかしくて、どうしても弾けない。。」とうつむきます。笑。

そして、最近のレッスンで新曲の譜読みをしたときのこと。
新しいところを楽譜三段分、レッスンの時間一杯にみっちり
やったのに、次の週、三段のうち一番下の段だけ
練習してきました。

「え?上の二段はなんで弾かなかったの?」と聞くと
「だって、三段目のメロディーがすごく好みだったから」
とのこと。。

あまりの正直さに、驚くとともに感動してしまった私。
(それもおかしい?笑。)

「上の二段も弾けるようになったほうがいいけど、
でも、Mちゃんのそういう正直なとこ、先生大好きよ」と
笑って言うと、Mちゃんは笑いながら
「よく正直すぎるって言われるよ」と言いました。

そこで、思ったのです。

彼女の「できるようにしたいことを最後まで貫けるパワーの源」は
この正直さにあるんじゃないかって。

もちろん、やるべきことをきちんとやってくる力も大切。

けれど、時間もエネルギーも有限。

やりたいことを思い切りやるためには
他のものを切り捨てることも必要だったりする。

「やらなければならないこと」「やるべきこと」「やったほうがいいこと」
というようなところに、時間やエネルギーをもっていかれて
「本当にやりたいこと」が後回しになってしまうことって
よくありますよね。

毎日が忙しくなった今、「ねばならない」ことに追われがちな今
「本当に今やりたいこと」を置き去りにしないように
するには、時にはMちゃんのように正直に
いろいろなことを放り出して「本当にやりたいこと最優先する」という
ようなことをしてみることが必要なのかなと思いました。

家事や「どちらかといえばやったほうがいいこと」、、みたいな
雑事を放り出して、今しかない赤ちゃん時代の娘と思いきり遊んだり
曲を書いたり弾いたり、、自分が今、一番やりたい!と思ったことを
思い切りやる日を意識的に作ってみようと思った私でした。

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