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2013-01-22 23:28 | カテゴリ:CD&コンサート
三月のコンサートでは、「お母さんの目」という童話にあわせて
「こもりうた」という曲を演奏しようと思っています。

他の二つのお話の曲は、物語を読んで書いたものですが
これだけは少し違います。

実は「こもりうた」は2009年に書いた作品。
ずっと表にだすことができず、しまってあった曲です。

2009年の春、私は新しい命を授かったのですが
その命は私の中にやってきて二ヶ月もたたないうちに
天に帰ってしまいました。
その子の性別はわかるはずもないのに、なぜか私は
男の子だったと確信していました。

その男の子がやってきたときに、聴こえてきたのが
「こもりうた」でした。

私にとっては、その男の子が私の中にやどった証のような曲。
弾こうとすると涙がでるので、ずっとしまっておいたのでした。

2011年の春。再び新しい命がやってきました。
その子が今、一歳になった娘です。

娘がお腹に宿って、はじめて産婦人科にいった時のこと。

二年前の記憶がよぎって、診察室の扉をあける手が震えていました。
すると耳元で「しっかりして」と男の子の声がしたような気がしました。

その声は、二年前に手術をする日に私の中に聞こえた声と
同じものでした。

それからは、まわりの人も驚く程、何かに守られているような
妊婦生活がはじまりました。

発表会をする予定だったホールの壁が震災で崩落して
急に使えなくなり、別のホールに変更したことで
ちょうどつわりが終わった時期に発表会の日にちが移動したり、、
(もともとの日だったら、できなかったかも、、)

いつも使っている電車の路線を気まぐれに変えたら
いつもの路線が落雷で止まっていたことが後で判明したり、、

バスに乗ったら雨が降って、降りるときにやんでいたり、、

電車にのると99%の確率で席をゆずってもらえたり、、

一緒にいる人に冗談で「神がかかってきたね〜」と言われたりしました。

こんなことを起こすお腹の子が、どんな子なんだろうと
私もワクワクしました。

その時は、私はまだお腹の子は男の子だと思っていました。

しかし、、安定期に入った夏のある日。
テーブルにすわってぼんやりしていたら
「もう、大丈夫だから行くね」と男の子の声がしたような気がしました。

「え?」

今の、なんだろう。

何だかよくわからなかったのですが
そのあたりから、ミラクル連発はなくなっていきました。

その時に、私は気づいたのでした。
二年前にやってきた「あの男の子」が、娘を守ってくれていたのだと。

でもそんな話、誰にしたって信じてもらえない気がしました。
第一、証明のしようもないですし。

だからずっと心の中にしまっておこうと思いました。

それなのに。

親しい友人のAちゃんからメールがありました。
Aちゃんは、ものすごい確率でお腹の子の性別を当てる
不思議な人です。

でもAちゃんは、私のお腹の子の性別がわからないといいました。
その理由がメールに書いてありました。

「私、みな子さんと一緒にいる男の子の気配をずっと
感じていたから、赤ちゃんは男の子だって思ってたの。だけど
夏に会ったら、男の子の気配がなくなっちゃってて
だから、わからなくなっちゃった」

本当に、びっくりでした。
内緒にしていた、男の子の存在を知っていたのですから。
しかも、いなくなった時期までも。

ここで、あれは気のせいではなかったのだと私は
確信したのでした。
そして、それによって二年前にきてくれた男の子のことが
悲しい思い出ではなくなったのでした。

だって、妹をずっと守ってくれていた優しい子だもの。
きっと今だって、どこかで見守っていてくれるに
違いありません。

それから冬がやってきて
娘が生まれる一ヶ月前になって
今回朗読をしてくださる大山裕子さんから突然連絡がありました。

そして「一緒に何かやりませんか?」

そう言って彼女がもってきたのが、あまんきみこさんの
「おかあさんの目」という本でした。

大山さんは、私が妊娠していることを知らなかったのに
この本を選んできたことが、とても面白いなあと思いました。

「おかあさんの目」は短編集で、ひとつめの話として
「おかあさんの目」というお話が入っています。
それを読んだら、なんだか「こもりうた」とあわせて
読んでもらいたいという気持ちになってしまったのでした。

ためしに、あわせて読んでみると。。。
なんと!長さがぴったりだったのでした。
自分でも驚いてしまいました。

この曲に光があたるのは、このタイミングなんだと思い
今回のプログラムに入れることにしました。

悲しみに閉ざされたところにあった「こもりうた」が
何かに導かれるように表にでることになったことが
なんだかとても嬉しいです。

みなさんに聴いて頂くのが楽しみです。
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