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ピアノ演奏のミスタッチを減らしたいと思う時に効果的な方法

2024.01.23.11:29

先日のレッスンでのこと。

取り扱ったのは、ショパンのエチュード。
「何にお困りですか?と尋ねると
「何回弾いても音が外れてしまう。私はミスタッチしないように注意しているのに」という
お答えが返ってきました。

実は、脳にとって「ミスタッチをしない」って、とても曖昧なオーダー。

「どんな風に指を動かしたいのか」
「どんな音を出したいのか」
という具体的なオーダー(イメージ)には、脳は答えてくれるけれど
「ミスタッチしない」という漠然としたオーダーには

「じゃあ、音が外れなければなんでもいいんだよね?」

という応答をする。それが脳です。

実際に、ミスタッチに気をつけた途端に、音楽性が失われたり
むしろ気持ちが萎縮して音を外れたり、、ということ
よくありますよね。

考えてみたら、「どうしたいのか」を教えてもらえずに
「ミスなく仕事をしてね」と言われたら、誰でも困りますよね?

だから、脳は、常に「どんな風にしたいのか」という具体的な状態を
教えてもらいたいのです。

そのレッスンでまずやったことは
「ミスタッチをしないように気をつけよう」と思った時に
身体がどんな反応をするのか確認してもらうこと。

観察してもらうと、、、「肩を緊張させたり、指を緊張させたり、
背中を緊張させたり、息を止めたり、、」
脳が、多分良かれと思って、それらしい命令を出してくれて
いるのかもしれないけれど、、、
とても役に立つとは思えない運動命令をたくさん出している
ということがわかりました。

多分「鍵盤から外れない」=「身体を固定しよう」
ということなのだろうと思います。

そこで「それ、役に立ちそう?」と質問したら
その方は苦笑い。

この苦笑いが大事。
無意識に出されているこの運動命令に
「それは、、さすがにダメじゃない?」と「自分で思う」ことこそが
運動命令を解除できる唯一の方法だから。

次に、その方に「私が、どんな風にどのぐらいミスタッチするかを見届けるから
盛大にミスタッチするところを見せてくださいね。そしてあなたも、自分がどこでどう
ミスをするのかよくよく観察しながら弾いてくださいね。」とお願いして
弾いてもらったら、、ほとんどのミスタッチが消えてしまいました。

おそらく、もう十分に練習はしていたのに
自分の思考で曲の仕上がりを邪魔してしまっていたのでしょう。

その方は、弾き終わった後、言葉を失うほどびっくりしていらっしゃいました。笑。

ここでのポイントは、「どうミスするのか」を検証しようとしたこと。
検証は「正しい状態イメージ」(この場合はミスタッチのない演奏)を抱きつつ、それと目の前の現象がどう
違うのかをすり合わせること。
「ミスしないように」は、「ミスした状態」を思い浮かべるけれど
「どうミスするのかを検証する」は、「正しい状態」を思い浮かべますよね。

ここに大きな違いがあるのです。

このレッスンで行ったのは、脳に対して
「まず、今までのやり方は、ちょっと役に立たないみたいだよ」と知らせて
「こんな風に身体が動いて、こんな音がするといいな」という具体的なイメージを
明確に知らせるということ。

脳が自分のオーダーに答えてくれるようにするためには
とにかく「具体的でわかりやすいオーダー」が必要なのです。


この手法は、ピアノ初歩の幼児、小学生でも有効。
「間違えたくない!」と思っているのに、ミス連発の子に
「じゃあ、どの音でどんな風に間違えたか、あとで教えてね!」と
声をかけるだけで、ミスが無くなること、とても多いです。笑。

ぜひ、試して見てくださいね。




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篠原みな子

Author:篠原みな子
作曲・編曲家/ピアニスト
2006/11/11にファーストアルバム「Whispers of Fairies」をリリース

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